医師

アスリートの力になりたい。その一心で。

━━医師を目指されたきっかけを教えてください。

（院長 柴原）学生時代にやっていたサッカーで、練習中に怪我をして大事な試合で負けてしまったのがきっかけです。以来スポーツ障害の予防に興味を持つようになり、トレーナーを目指したのですが、当時は今のアスレチックトレーナー（AT）のような仕事は少なく、学べる環境も限られていました。そこでアスリートたちの最高のパフォーマンスを引き出したり、高齢者が一日でも長く自分の足で歩けるようにサポートしたりできる医師を目指し、今に至ります。

━━開業をされたのはなぜですか？

（院長 柴原）20年ほど勤務医をしていたのですが、その中で原点に立ち戻る機会があったんです。当時は「今のままで良いのだろうか」と漠然とした不安を抱えていて、友人の誘いで参加したセミナーで「そもそも自分はなぜ医師の道を志したのか」を見つめ直しました。医師として手術をしたり、技量を上げたりといった部分はもちろん大事なのですが、もっと本質的な部分でアスリートの力になりたい、予防医学をやりたいといった原点を思い出し、開業を決意しました。

━━現在はクリニックでの治療だけでなく、トレーニングやコンディショニングなど、そもそも怪我になりにくくする取り組みも行われていますね。

（院長 柴原）おっしゃる通り、当クリニックでは外科治療のみならず、予防医学、早期復帰のためのコンディショニング作りにも力を入れており、「医師が監修する明石でただ一つのフィットネス」として、医学的見地から健康的かつ安全にトレーニングしていただける「RADY」も立ち上げました。これは自身の原点を見つめ直した結果生まれた取り組みです。

身近な家族の笑顔を大事にできる仲間と一緒に

━━経営理念である「関わる人の笑顔を見るために」について詳しく教えてください。

（院長 柴原）スタッフに応募いただいた方を面接する際、必ず「誰の笑顔を見たいですか？」と質問するんです。多くの方は「患者さん」と答えられます。答えは人それぞれあるので、もちろん間違いではありませんし、とても大事なことです。しかし、僕は「両親や家族の笑顔が見たい」という人を採用するようにしています。

━━そこにはどのような真意があるのですか？

（院長 柴原）医師になろうと思うと、受験勉強や大学の学費など、とても高額な費用がかかります。これは誰が払ってくれるのでしょうか。両親ですよね。家族の協力なしではとてもじゃないけどなるのが難しい職業なんです。そこに感謝できる人が素敵だと思っています。

━━先生も、そうしたご家族の応援があって今があると。

（院長 柴原）もちろんそうです。特に母親の存在が大きかったですね。僕は医師を志したのがかなり遅い時期で、かつ学力が足りていなかったこともあり、「医者になりたい」と話したら学校の先生や周りから「今から医学部は無理だ」と大反対されました。そんな中、応援してくれたのが母でした。2年間浪人し、精神的にも参ってしまうこともありましたが、信じて応援してくれた母のおかげで今の自分があります。

また、開業してからは家族の支えもありました。辛い時もありますが、妻が陰で支えてくれ、いつも応援してくれています。僕自身そうした感謝を忘れずにいたいと常々思っています。

「才」だけでは人はついてこない。「徳」のある医師

━━これから、どのような医師と一緒に働きたいですか？

（院長 柴原）第一に、先ほどもお話ししましたが、当クリニックが大事にしている理念「関わる人の笑顔を見るために」に共感してくれる人です。第二に、僕の医師としての仕事の一部を担ってくれる人。医師が一人増えれば、僕はもちろん今働いているスタッフたちの負担が大きく減り、より柔軟な働き方ができるようになります。クリニックとして、よりホワイトな経営を目指し、スタッフには家族との時間を大事にして欲しいですね。

最後にこれが一番大事な部分で、医師としての「才」はもちろん、「徳」をとても大事にしています。

━━「徳」、ですか。

（院長 柴原）医師としての手術の技量であったり、知識であったりといった「才」の部分は大事ですが、それだけではダメなんです。これには私自身苦い経験がありまして、以前は高圧的な態度で仲間やスタッフに接し、コントロールしようとしていました。しかし、他人を自分の都合良く変えることなんてできません。そんな考え方では人は付いてこないんですよ。

変えられるのは自分と未来だけ。相手を思いやり、傾聴し、信頼して支援し、励ましていく。患者さんやスタッフとより良い関係を結び、信頼されるかどうかは、そうした「徳」の部分が大事なんです。

━━最後に、新たに仲間になるかもしれない医師に向けて、先生からメッセージをお願いします。

（院長 柴原）当クリニックでは臨床と研究、その両輪でキャリアを磨ことができます。クリニック内で定期的に行なっている研修はもちろん、外部での勉強会や各学会への参加など、望めばどんどん成長できる環境を整えてきました。人への投資に惜しまず取り組んできた結果、優秀なスタッフにも恵まれ、さまざまな専門家と切磋琢磨したながらチーム医療に取り組めるもの魅力の一つです。
関わる全ての人の笑顔を見るために、「徳」を持って「才」を磨き続ける。そんな良い医師と出会い、ともに働けることを心から楽しみにしています。

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